世界できっと、キミだけが
「この事、しばらくは黙っていて欲しいの」
「え?」
「気づかれたことがバレて、証拠を消されたらいけないし。でも、十分に気をつけて」
「…は、い」
頷いてみたけれど、やっぱり私は信じられない。
だって、竜がなんて…。
「本当は普段の警護も代われたらいいんだけど、あまり不自然な動きするのはまずいから」
「だ、大丈夫です」
「あなたの事は、私が守るから」
吉沢さん。
私のこと目の敵みたいにしてたのに…。
吉沢さんも仕事に誇りを持ってるって事なのかな。
「ありがとうございます」
頭の整理ができない。
どうしたらいいの。
でも、確かめなきゃ。
竜じゃないよね。
竜じゃない証拠見つけないと。