世界できっと、キミだけが
大学までは先頭に久住さん、その後ろに護られるように幸子お嬢様。
そして、吉沢さんが幸子お嬢様の隣に。
その後ろに私と鹿島さん。
後ろから幸子お嬢様を見る。
どこから見ても上品で根っからのお嬢様って感じ。
鹿島さんは幸子お嬢様を好きなんだろうか。
恋愛感情があるのかな。
お嬢様とボディガードの恋って、なんだか大変そう。
なんて、そんなこと私には関係ないや。
「ボケっとしてんなよ」
「してないよ。うるさいな」
いちいち突っかかってくるんだから。
私が幸子お嬢様の邪魔になるのが気に入らないんだろうな。
どこまでもお嬢様お嬢様なんだから。
なんだか面白くないものを感じてブスッと表情を歪めた。
そんなこんなで、私たちはなんとか大学内にたどり着いた。