世界できっと、キミだけが


大学までは先頭に久住さん、その後ろに護られるように幸子お嬢様。
そして、吉沢さんが幸子お嬢様の隣に。
その後ろに私と鹿島さん。



後ろから幸子お嬢様を見る。
どこから見ても上品で根っからのお嬢様って感じ。


鹿島さんは幸子お嬢様を好きなんだろうか。
恋愛感情があるのかな。
お嬢様とボディガードの恋って、なんだか大変そう。


なんて、そんなこと私には関係ないや。


「ボケっとしてんなよ」

「してないよ。うるさいな」



いちいち突っかかってくるんだから。
私が幸子お嬢様の邪魔になるのが気に入らないんだろうな。


どこまでもお嬢様お嬢様なんだから。



なんだか面白くないものを感じてブスッと表情を歪めた。




そんなこんなで、私たちはなんとか大学内にたどり着いた。



< 63 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop