ウルフの恋に溺れて。
「……やらかした。」
そうつぶやいた私が、今手に持っているのは目覚まし時計。
完全に遅刻の時間だった。
私は動く秒針をしばらく眺めて、頭の中を整理した。
遅刻する時間帯に起きているという現状に、まだ頭が追いついていないらしい。
「あぁぁ、昨日あのまま寝ちゃったから目覚ましかけてなかったんだぁぁ!!」
とりあえずお風呂入って準備しなきゃ。
制服のまま寝たから、制服もしわだらけだ…
お母さんがおこしてくれなかったってことは早朝かな?
あぁ、こんな日に限ってお父さんも出張だし、走って駅まで行かなきゃ…。
そんなことをグチグチ心の中で唱えながら、私は急いで準備を始めた。