ガキ大将が王子さま

そこには、私の頭の上にある顔は、どこぞのモデルかと思うような目の醒めるようなイケメンがいた。



いつの間にか、化石かから復活した美和が話しかける。

「あの、お名前なんていうんですか?
うちの学校の人じゃないですよね。」


そんな美和の言葉が届いているのかいないのか、イケメンは、私に向かってニッコリと微笑み

「妃真、迎えにきたよ!」

「えっ?…」

こんなイケメン知らないよ。

「きゃ~、妃真の知り合いなの?
紹介してよ!」


さらにイケメンは、美和にも挨拶する。


「妃真のお友達ですか?いつもお世話になってます。妃真の婚約者の喜多条睦月です。」


えっ?
私の婚約者?


「え~っ?妃真ったら、こんなイケメンといつ婚約なんてしたのよ~」


美和が騒いでいるけど、私の耳に届いていない。

見覚えのないイケメンに迎えにこられて、いきなり婚約者だなんて言われても…

固まっている私に、イケメンが耳打ちしてくる。

「その反応って、もしかして俺のこと忘れちゃったの?お互い、裸まで見せあった仲なのにね♪」


言いながら、楽しそうなイケメンに対して、裸まで見せあったなんて見に覚えのないことまで言われてボーぜんとしてしまう。


「妃真ったら、なにボーっとしてるのよ!こんなイケメンを待たせて早く帰りなさいよ。今日の受講は、もうないんでしょ?」



美和に急き立てられて、イケメンに連れていかれてしまう。


イケメンが美和に向かってニッコリとしながら「ありがとう」なんて言ったら、美和が発狂するように騒いでいた。





< 5 / 14 >

この作品をシェア

pagetop