ガキ大将が王子さま
などとしているうちに、車は、目的地についたようだ。
そこは、なんと私がこの春から就職が内定している会社の店舗だった。
「さぁ、降りて」
促されるままに
「あ、あの…む、むつ、きさん?」
「ん?就職先の店にきたから不思議がってるのかな?」
お兄ちゃんの言葉に、コクコクと頷くだけだ。
「就職するんだから、自社の服を持ってないとだろ?妃真」
たしかに、そうなんだが…
「ここなら、妃真に似合いそうなのもあるから大丈夫だよ。」
なんて、お兄ちゃんが言うけれど、ここのブランドの中でも、いかにも高級そうな店構えの店舗に身構えてしまう。
連れられるままについていくと、今までに私が入ったことないような雰囲気のお店だ。
うわぁ~、これって高級思考なお客様向けの店舗なんじゃないの?
そう思わせる店内の品揃え
コーディネートできるようにバックやアクセサリーの小物類、靴まで揃ってる。
お兄ちゃんが店員さんへ話しかけると、二階へ通された。