上司な彼とルームシェア
初体験。
今日も18時の定時で帰路につく。
コンビニで買った弁当と缶チューハイの入ったビニール袋を手にし、我が家であるアパートの鍵を鍵穴へ差し込んだ時だった。
『…………』
(あれ?)
いつもの動作で回したつもりが、解錠する音がしない。
「逆に回しちゃったかしら?」
『ガチャン』
「あれ!?閉まったよ?」
逆に回した鍵は見事に施錠された。
「……ゴクン」と一息のんで、
『カチャ』
勇気を振り絞り解錠し……そっとドアを開ける。
「ーーーーっうぁぁ……」
上手く声も出なかった。
小さなワンルームのアパート。
廊下には白く乾いた靴後。
玄関から見渡せる奥の部屋は、洋服や下着、タオルが箪笥から滝のように流れていた。
そう。私、蒔田 由紀恵 27歳、人生初の空き巣を体験しました。
コンビニで買った弁当と缶チューハイの入ったビニール袋を手にし、我が家であるアパートの鍵を鍵穴へ差し込んだ時だった。
『…………』
(あれ?)
いつもの動作で回したつもりが、解錠する音がしない。
「逆に回しちゃったかしら?」
『ガチャン』
「あれ!?閉まったよ?」
逆に回した鍵は見事に施錠された。
「……ゴクン」と一息のんで、
『カチャ』
勇気を振り絞り解錠し……そっとドアを開ける。
「ーーーーっうぁぁ……」
上手く声も出なかった。
小さなワンルームのアパート。
廊下には白く乾いた靴後。
玄関から見渡せる奥の部屋は、洋服や下着、タオルが箪笥から滝のように流れていた。
そう。私、蒔田 由紀恵 27歳、人生初の空き巣を体験しました。
< 1 / 68 >