ダ・ル・マ・3・が・コ・ロ・シ・タ(下) 【結】



必死に叫んだ。

『ヤ゛メ゛テ゛ー!』

『フンッ。こんな田舎じゃ誰も来ねえよ! それに、お前が黙ってれば、母親には何もしないぜ?』

『くッ゛……』

男たちの目は、まるで獲物を狙う獣。

殺気すら感じたし、言う通りにすれば母が傷つけられなくて済む。

だから、私は黙った。

『ハハッ、やっぱ親子なんだな! ホントはお前もSEXが好きなんだろ?』

と侮辱しながら、ひとつボタンを開け、ふたつ目で手間取り、山口は制服を破る。

『くッ゛……』

もう、受け入れるしかないんだ。

その様子を、宝泉彩矢香は柱にもたれてただじっと見ていた。

『こいつ……なんかお前に似てるよ。サヤ』

『は゛⁉ なんで私がこいつなんかと! ぶっ殺すよ!』

『ッ……』

それはこっちのセリフだ。

『じゃあ……いただきまーす!』

『『ハハハハハハッ』』

アイツの舌が胸の上を這った瞬間、脳裏にマナトくんの笑った顔が浮かぶ。

イヤだイヤだ。やっぱり、絶対にイヤだ。

『やめてお願いヤメテやメてヤめテ! お願い゛……』

力の限りに暴れ、声をふり絞った。

だけど声帯は慣れておらず、すぐに訴えがかすむ。

かつ、男3人の抑え込む力には全然かなわない。

『お゛い! それ以上暴れたら殴るぞ!』

かまわない。いくら私の顔が壊れたって、マナトくんの笑顔が消えるよりはましだから。

『チッ! いい加減諦めろ゛! これ……で!』

『キ゛ィヤ゛―――ッ!!』

下腹部に雷鳴が轟き、表現しようのない痛みで意識が飛びかけた。



 
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