こけしの恋歌~コイウタ~
「今日は予定があるので無理です」
やんわりと断った。
少し新鮮な空気を吸ってこようって思って、フロアから出た。
廊下を歩いていると、急に手首を掴まれた。
い、痛い!
後ろを振り返ると、件の彼女がいた。
怒った表情で、手の力は強い。
「なにするんですか?」
さすがに手が痛くて耐えられない。
「だから~仕事お願い~。明日締め切りのデータがあって~」
また!?
なんで締め切り前日にまわそうとするのかな、この人!
絶対わざとだよね。
確信犯だよ、この人!
「ですから、今日は無理です!」
こっちだって引くものか。
本当に無理なんだから。
今日はっていうか、金輪際無理!
件の彼女は更に手に力を入れてくる。
この人、か弱そうに見えて、すごい力あるんだけどっ!
痛い!
痛くて顔が歪む。
「だれか、たすけて…」
助けを呼ぶ声が掠れて、うまく言葉が出てこない。
こんな時に限って誰も通りかからない。
どうしよう、どうしたらいい?
「いたい、たすけて…」
もう一度言ってみる。
痛みが限界。
手首が折れるんじゃないかと不安になる。
やんわりと断った。
少し新鮮な空気を吸ってこようって思って、フロアから出た。
廊下を歩いていると、急に手首を掴まれた。
い、痛い!
後ろを振り返ると、件の彼女がいた。
怒った表情で、手の力は強い。
「なにするんですか?」
さすがに手が痛くて耐えられない。
「だから~仕事お願い~。明日締め切りのデータがあって~」
また!?
なんで締め切り前日にまわそうとするのかな、この人!
絶対わざとだよね。
確信犯だよ、この人!
「ですから、今日は無理です!」
こっちだって引くものか。
本当に無理なんだから。
今日はっていうか、金輪際無理!
件の彼女は更に手に力を入れてくる。
この人、か弱そうに見えて、すごい力あるんだけどっ!
痛い!
痛くて顔が歪む。
「だれか、たすけて…」
助けを呼ぶ声が掠れて、うまく言葉が出てこない。
こんな時に限って誰も通りかからない。
どうしよう、どうしたらいい?
「いたい、たすけて…」
もう一度言ってみる。
痛みが限界。
手首が折れるんじゃないかと不安になる。