片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「....でもあたし重いしっ!
その弾みで、一緒に下に落ちちゃうかも.....。」

「何訳わかんねーこと言ってんだよ!早く手よこせっ!」

「そ、そんな怒んなくたって!」

ちょっと怒り気味に叫んだセイくん。


よし....!

ここまできたらやるっきゃない!

あたしは軽く呼吸を整えると、壁のわきにあったブロックに足をかけセイくんの手をとった。


グイッッ!!!


「きゃあ!!」

セイくんに勢いよく引っ張られ、気づけば抱きかかえられるような格好に。


ドキン......。

ドキン......。

鳴り止まない鼓動。


「大丈夫か?」

さっきまでの表情とは裏腹に、心配そうにあたしの顔を覗き込むセイくん。

「だ、大丈夫...です。」

ドキドキしすぎて、うまく言葉が出てこない。

セイくんから微かに薫る香水のような香りに、さらに心拍数は上がった。
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