恋ってなんですか?
1 恋バナ嫌い
「ねぇねぇ、サッカー部の赤羽悠里君って知ってる?」
「知ってる!すっごくカッコいいよね!」
ああ、うるさい。
「爽やかでイケメンで〜」
「女子に優しくて〜」
ああ、耳障り。
「わたし、狙っちゃおうかな〜?」
「やめてよ、嫉妬しちゃう〜」
ああ、イライラする。
「なんで〜?親友なのにぃ」
「あのさぁ」
遂に話しかけると、浜田理緒と奥村このみの2人は、驚いて振り返った。
「な、なに?どうしたの、黒川さん」
「真由ちゃん、怖いよ・・・?」
「恋バナするのは自由だけどさぁ、そういうの嫌いなんだよね、私。そんな話するなら廊下出てくれないかな?」
2人は、少しショックを受けたような顔をして、廊下へ出て行った。
私は思い切りため息をついた。恋バナなんて嫌いだ。告白するだのしないだの、興味がない人だっているのにべらべらべらべら喋って、本当うざったい。
私は黒川真由。高校2年生。クラスでは、ドライでクールな存在。らしい。まぁ、実際そうだから否定はしないのだけれど。
クラスは、誰のことが好きだとかいう話で持ち切りだけれど、私はそういうのに興味なんてない。人の恋だのなんだのって、正直どうでもいい。
私は、恋バナをしている人に訊きたい。
「恋って何ですか?」
と。
「知ってる!すっごくカッコいいよね!」
ああ、うるさい。
「爽やかでイケメンで〜」
「女子に優しくて〜」
ああ、耳障り。
「わたし、狙っちゃおうかな〜?」
「やめてよ、嫉妬しちゃう〜」
ああ、イライラする。
「なんで〜?親友なのにぃ」
「あのさぁ」
遂に話しかけると、浜田理緒と奥村このみの2人は、驚いて振り返った。
「な、なに?どうしたの、黒川さん」
「真由ちゃん、怖いよ・・・?」
「恋バナするのは自由だけどさぁ、そういうの嫌いなんだよね、私。そんな話するなら廊下出てくれないかな?」
2人は、少しショックを受けたような顔をして、廊下へ出て行った。
私は思い切りため息をついた。恋バナなんて嫌いだ。告白するだのしないだの、興味がない人だっているのにべらべらべらべら喋って、本当うざったい。
私は黒川真由。高校2年生。クラスでは、ドライでクールな存在。らしい。まぁ、実際そうだから否定はしないのだけれど。
クラスは、誰のことが好きだとかいう話で持ち切りだけれど、私はそういうのに興味なんてない。人の恋だのなんだのって、正直どうでもいい。
私は、恋バナをしている人に訊きたい。
「恋って何ですか?」
と。
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