【完】せんぱい、いただきます。
「あの、明梨さんは彼氏いるんですか?」
明梨さんはカフェモカを、
私はキャラメルラテを手に持っていた。
カフェの中は、同じような年齢の
大学生の男女がたくさんいた。
「ん、いるよー。」
「どんな人ですか?」
「えとね、器用で、料理作るの上手くて、
お酒が好きなの。
それでいてすごく優しい人なんだ。」
明梨さんの顔は幸せそうだった。
「その、彼氏さんとは長いんですか?」
「ううん、最近だよ。
彼から、告白してくれて。」
私は、聞かれたくない現実から逃げるように、
明梨さんに質問を重ねていく。
でも、明梨さんの質問で私は
自分の中が苦しくなっている気がした。