孤独の海。


トントンッ

..何?
ナンパ?
無視しておこう

トントンッ

私が無視しているにも関わらず
私の肩をずっと叩いている人が居る

「..何ですか?」

私は片方のイヤホンだけ外し
睨みながらその人へと目を向けた

「やっぱり!れいじゃん!
何でずっと連絡無視してんだよ..」

正直、びっくりした
と云うより焦った

声をかけてきた人は中洲でホストをしている『一条 雅人 いちじょうまさと』
そして私の元彼であり、私の元担当だから

そして『れい』これは私の本名

「何で無視してるのかって..正直さ、雅人が求めてたものってお金でしょ..笑
もう私に関わらないで..」

私はそれだけを言い残し帰宅した



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