孤独の海。


2年前
18歳の頃だっけな..雅人と出会ったの

相変わらずだったな
ハーフかと思うぐらいの整った顔立ち
真っ赤な色をした薔薇の花束が似合う
そんな雰囲気を醸し出している
例えるなら"白馬の王子様"
そんなかんじの人だ

そして私が人生で一番"お金"を使った人
好きだったがゆえに毎日のように雅人の元へ行ってた
そばに居たいがゆえに値段も気にせずに

馬鹿だったな..あの頃
『れい愛してる』
『結婚しよう』
『ずっとお前のそばに居たい』
『俺だけを見ててほしい』
そんな言葉達に酔いしれて本当に愛されてなんかないことぐらい分かっていたのに

いくつもの諭吉が飛んでいったっけ..

毎日、毎月売り掛けに追われる日々
お金、お金、お金..

お金が無ければ愛してさえ貰えない
虚しい世の中だよ本当に..笑

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