溺甘副社長にひとり占めされてます。


「そんなことないです! 白濱副社長は、全然だらしなくなんてないです! 私が保証します!」


咄嗟に大声で言ってしまった。

けどすぐに、むきになってしまった自分が恥ずかしくてたまらなくなってしまう。

視線をウロウロさせていると、白濱副社長に身体を引き寄せられた。


「ありがと、美麗ちゃん。そう言ってもらえて、嬉しい」


きゅっと私を抱きしめて、彼が囁きかけてくる。


「そろそろ美麗ちゃんの気持ちが知りたいな」


顔をあげれば目が合った。真剣な瞳に鼓動が高鳴り、じわりと、私の中で焦りや緊張感が広がっていく。


「美麗ちゃんが俺を好きになる可能性があるなら、当日は俺の隣に恋人として立って欲しい。ないなら、秘書として俺の傍にいて」


この胸の中には、彼に対する温かな思いが確かに存在している。

……しているけれど、私には彼の世界へと飛び込んでいくための自信が、輝きがどうしても足りない。

彼の言葉が嬉しいのに、抱き締めてくるこの温かさをとっても愛しく思うのに、無邪気に喜ぶことができない。

自分に対する情けなさと彼に対する申し訳なさでいっぱいになり視線を落とすと、彼が私の身体を開放し、ソファーから立ち上がった。

そっと、頭に手が乗せられる。


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