嘘をつく唇に優しいキスを~諦めた恋が動き出すとき~
その頃から、私たちの関係は変わっていない。
今でも定期的に会っては、一緒に食事をしたり、他愛のない話をしたりしている。
私たちは以前、酔った勢いで『片想い同盟』を結成していた。
だけど、唯香ちゃんに彼氏ができたことで、その同盟は解消したんだ。
唯香ちゃんは長年の片想いが実ったと喜んでいた。
私も自分のことのように嬉しくて、心から祝福をした。
それと同時に、胸の奥に小さなざわつきが残っていた。
どこか置いていかれたような気がして、少しだけ羨ましかったんだ。
私は望みのない片想い。
なんなら、恋心は昨日で砕け散ったけど。
唯香ちゃんと話していると、ふと受付のカウンターの隅に目が留まった。
子ども向けのキャラクターシールが入っている箱が置かれている。
その隣には、ビーズで作った指輪や十円玉サイズの小さなぬいぐるみが入った箱もあった。
気になって、その中のひとつを手に取る。
「唯香ちゃん、これって手作り?」
「あー、それね。時間が空いたときに作ってみたの。ちょっと目と鼻のバランスが悪いけど」
「唯香ちゃんが作ったの? すごいじゃん。全然バランス悪くないよ。唯香ちゃんて器用なんだね」
思わず感嘆の声が漏れる。
小さな顔だけのぬいぐるみだったけど、細かい部分まで丁寧に作られていた。
今でも定期的に会っては、一緒に食事をしたり、他愛のない話をしたりしている。
私たちは以前、酔った勢いで『片想い同盟』を結成していた。
だけど、唯香ちゃんに彼氏ができたことで、その同盟は解消したんだ。
唯香ちゃんは長年の片想いが実ったと喜んでいた。
私も自分のことのように嬉しくて、心から祝福をした。
それと同時に、胸の奥に小さなざわつきが残っていた。
どこか置いていかれたような気がして、少しだけ羨ましかったんだ。
私は望みのない片想い。
なんなら、恋心は昨日で砕け散ったけど。
唯香ちゃんと話していると、ふと受付のカウンターの隅に目が留まった。
子ども向けのキャラクターシールが入っている箱が置かれている。
その隣には、ビーズで作った指輪や十円玉サイズの小さなぬいぐるみが入った箱もあった。
気になって、その中のひとつを手に取る。
「唯香ちゃん、これって手作り?」
「あー、それね。時間が空いたときに作ってみたの。ちょっと目と鼻のバランスが悪いけど」
「唯香ちゃんが作ったの? すごいじゃん。全然バランス悪くないよ。唯香ちゃんて器用なんだね」
思わず感嘆の声が漏れる。
小さな顔だけのぬいぐるみだったけど、細かい部分まで丁寧に作られていた。