嘘をつく唇に優しいキスを~諦めた恋が動き出すとき~
北見さんの鋭い指摘に困惑した。
あれから私は、どういう距離感で新庄くんと接するべきかずっと悩んでいた。
片想いは自分の中で終わらせたはずだった。
だけど、気持ちの奥に引っかかりというか多少のモヤモヤが残っている。
告白して、きちんと振られてしまえば、区切りをつけれるのかもしれない。
けれど、同じ会社で働いていることもあり、さすがにそんな勇気はなかった。
だから、私は気持ちを整理するために自分の中で線を引いた。
必要以上に雑談をせず、プライベートは話はしない。
私は器用な方ではないから、こんなやり方しかできない。
その結果、新庄くんも必要最低限の会話しかしなくなり、違和感は持ちながらも、普通に仕事をこなす日々を過ごしていた。
私の態度は人に指摘されるぐらいあからさまだったんだろうか。
今後は気をつけないといけない。
「そんなふうに見えちゃいました? 最近、新庄くんはイベントに向けて忙しいみたいだし、邪魔しちゃ悪いかなと思ってるだけで、ケンカとかしてませんよ」
笑いながら誤魔化した。
「それならいいけど。二人の掛け合い漫才みたいな会話が聞けないから寂しかったのよ」
北見さんがふっと微笑み、大きな口を開けてワッフルを頬張った。
掛け合い漫才か……。
今は、私の気持ち的に難しい気がする。
「そういえば、あれ以降、太田さんから紹介の話は蒸し返されてないんだよね?」
ワッフルを食べ終わった北見さんが、思い出したように口を開いた。
あれから私は、どういう距離感で新庄くんと接するべきかずっと悩んでいた。
片想いは自分の中で終わらせたはずだった。
だけど、気持ちの奥に引っかかりというか多少のモヤモヤが残っている。
告白して、きちんと振られてしまえば、区切りをつけれるのかもしれない。
けれど、同じ会社で働いていることもあり、さすがにそんな勇気はなかった。
だから、私は気持ちを整理するために自分の中で線を引いた。
必要以上に雑談をせず、プライベートは話はしない。
私は器用な方ではないから、こんなやり方しかできない。
その結果、新庄くんも必要最低限の会話しかしなくなり、違和感は持ちながらも、普通に仕事をこなす日々を過ごしていた。
私の態度は人に指摘されるぐらいあからさまだったんだろうか。
今後は気をつけないといけない。
「そんなふうに見えちゃいました? 最近、新庄くんはイベントに向けて忙しいみたいだし、邪魔しちゃ悪いかなと思ってるだけで、ケンカとかしてませんよ」
笑いながら誤魔化した。
「それならいいけど。二人の掛け合い漫才みたいな会話が聞けないから寂しかったのよ」
北見さんがふっと微笑み、大きな口を開けてワッフルを頬張った。
掛け合い漫才か……。
今は、私の気持ち的に難しい気がする。
「そういえば、あれ以降、太田さんから紹介の話は蒸し返されてないんだよね?」
ワッフルを食べ終わった北見さんが、思い出したように口を開いた。