嘘をつく唇に優しいキスを~諦めた恋が動き出すとき~
気持ちの切り替えをするために少し休息がほしくなり、町田さんに声をかけた。
「ちょっと休憩してもいいですか?」
「あー、だったら今日はもう終わろうか。そんなに根つめてやるもんでもないしな」
町田さんはそう言うと、さっき作っていたピンクのリボンを手に取った。
「はい、これは麻里奈ちゃんにプレゼント」
「えっ、いいんですか?」
「うん、せっかくだしね」
「ありがとうございます」
差し出されたリボンを受け取った。
きっと、これをイベントで配ったら子どもたちは『可愛い』と言って喜ぶだろうな。
でも、私にはできる気がしないけど。
「じゃ、片付けようぜ」
「はい」
二人で部屋の片づけを始めた。
床に落ちていた風船の破片やゴミを拾ってビニール袋に入れる。
使った道具をまとめて、最後に軽く部屋を掃除した。
できあがった犬や剣、私がもらったリボンを紙袋に入れる。
「結構作ったな」
「本当ですね。でも、圧倒的に町田さんが作ったものの方が多いですけど」
紙袋の中を見て、思わずため息が漏れた。
しかも、町田さんのは綺麗な出来栄えで、私のは不格好なものばかり。
「まあ、得手不得手は誰にでもあるからな。麻里奈ちゃんはこれからだよ」
「――頑張ります」
「じゃあ、行こっか」
紙袋を手に持ち、二人で会議室を出た。
「手が臭くて早く洗いたい」
「同感です」
歩きながら、お互いに自分の手を臭って苦笑いする。
手のひらには、風船の独特なゴムの臭いがしっかりと残っていた。
「ちょっと休憩してもいいですか?」
「あー、だったら今日はもう終わろうか。そんなに根つめてやるもんでもないしな」
町田さんはそう言うと、さっき作っていたピンクのリボンを手に取った。
「はい、これは麻里奈ちゃんにプレゼント」
「えっ、いいんですか?」
「うん、せっかくだしね」
「ありがとうございます」
差し出されたリボンを受け取った。
きっと、これをイベントで配ったら子どもたちは『可愛い』と言って喜ぶだろうな。
でも、私にはできる気がしないけど。
「じゃ、片付けようぜ」
「はい」
二人で部屋の片づけを始めた。
床に落ちていた風船の破片やゴミを拾ってビニール袋に入れる。
使った道具をまとめて、最後に軽く部屋を掃除した。
できあがった犬や剣、私がもらったリボンを紙袋に入れる。
「結構作ったな」
「本当ですね。でも、圧倒的に町田さんが作ったものの方が多いですけど」
紙袋の中を見て、思わずため息が漏れた。
しかも、町田さんのは綺麗な出来栄えで、私のは不格好なものばかり。
「まあ、得手不得手は誰にでもあるからな。麻里奈ちゃんはこれからだよ」
「――頑張ります」
「じゃあ、行こっか」
紙袋を手に持ち、二人で会議室を出た。
「手が臭くて早く洗いたい」
「同感です」
歩きながら、お互いに自分の手を臭って苦笑いする。
手のひらには、風船の独特なゴムの臭いがしっかりと残っていた。