嘘をつく唇に優しいキスを~諦めた恋が動き出すとき~
新庄くんの部屋に来てしまった。
リビングはモノトーンのインテリアで統一されていて、余計なものが一切ない。
シンプルで落ち着いた空間が広がっている。
新庄くんたちにバッタリ会って、逃げるようにその場を後にしたのに……。
予想外のアクシデントで、こんなことになるなんて思わなかった。
傷の消毒をしてもらい、今はソファに座ってコーヒーを飲んでいる。
いや、別にのんきにくつろいでいるわけではない。
手当てが終わって帰ろうとしたら、新庄くんに阻止されたからだ。
それにしても、居心地が悪くて仕方ない。
できることなら、今すぐにでも逃げ出したいぐらいだ。
そういえば、さっきの彼女はどうしたんだろう。
私と一緒にいることを知ってるのかな?
そんなことを考えていると、向かいに座っていた新庄くんが口を開く。
「なんで逃げたんだよ」
飲んでいたコーヒーカップをテーブルに置き、答える。
「逃げてないよ。電車の時間があるからって言ったでしょ。それを言うなら、どうして新庄くんは私を追いかけてきたの?」
「どうしてって、桜井の様子が変だったから気になったんだよ」
気になったとか、そんなこと言わないで欲しい。
私なんかに構わず、新庄くんは彼女のことだけ気にしてればいいのに。
「別に変じゃないよ」
そっけなく答えた。
「いや、あの時の桜井は変だった。顔色が悪かったし、急に後ずさりしてただろ」
私の無意識の行動を指摘され、ドキッとした。
リビングはモノトーンのインテリアで統一されていて、余計なものが一切ない。
シンプルで落ち着いた空間が広がっている。
新庄くんたちにバッタリ会って、逃げるようにその場を後にしたのに……。
予想外のアクシデントで、こんなことになるなんて思わなかった。
傷の消毒をしてもらい、今はソファに座ってコーヒーを飲んでいる。
いや、別にのんきにくつろいでいるわけではない。
手当てが終わって帰ろうとしたら、新庄くんに阻止されたからだ。
それにしても、居心地が悪くて仕方ない。
できることなら、今すぐにでも逃げ出したいぐらいだ。
そういえば、さっきの彼女はどうしたんだろう。
私と一緒にいることを知ってるのかな?
そんなことを考えていると、向かいに座っていた新庄くんが口を開く。
「なんで逃げたんだよ」
飲んでいたコーヒーカップをテーブルに置き、答える。
「逃げてないよ。電車の時間があるからって言ったでしょ。それを言うなら、どうして新庄くんは私を追いかけてきたの?」
「どうしてって、桜井の様子が変だったから気になったんだよ」
気になったとか、そんなこと言わないで欲しい。
私なんかに構わず、新庄くんは彼女のことだけ気にしてればいいのに。
「別に変じゃないよ」
そっけなく答えた。
「いや、あの時の桜井は変だった。顔色が悪かったし、急に後ずさりしてただろ」
私の無意識の行動を指摘され、ドキッとした。