3,5次元パラレルワールド(仮)


「はっ⁈」

そうして目を覚ました私。悪い夢でも見てたんだろうか。

「ん~っ、よく寝たわぃ、、」

思い切り欠神をして周りを見渡す。
、、、?
あれ。なんだここ。何してんだ私。
きれいなお花畑に果てしなく続く青い空。
そして大きな大きな木の下で眠ってたわた、、

「えぇぇぇぇぇぇ⁈何⁈ここどこ⁈」

ちょっと待て。さっきのは悪い夢だとして
むしろこっちの状況のほうが現実味ないし
だとして果たして何やってたんだっけ。
なんでここにいるんだっけ。
   ・・・・・
は。私ダレダッケ。
   
「お目覚めのようで。お嬢さん」

「へ?お嬢、、ってかあんた誰⁈ずっと私が寝てるときそこにいたの⁈変態、、いやいやそれより私誰ですか?」

動揺している私とは正反対に落ち着き払っている目の前の男は目を丸くしてこう言う。

「何を冗談を言ってらっしゃるのですか。僕は碧唯(あおい)、あなたは歌恋(かれん)。いつまで寝ぼけているのですか?」

しまいになれば肩をくすくす震わせて笑ってまでいる。

「私は歌恋、私は歌恋、、そうだ歌恋だ!!」

思い出した、私は櫻木歌恋だ。間違えない。
間違えないけど、、

「けど私、何にも思い出せないの。」

そう、まるで記憶など存在しないかのように、この瞬間の時が始まりかのように、断片ですら思い出せない。
唯一名前だけ辛うじて、だがそれ以外は全く何も思い出せないのだ。

「くくっ、、、ぷはっ、、」

「何がそんなに面白いのよ!あんた何か知ってるんでしょ!?」

「これはこれは失礼。ええ、存じていますとも。」

やっぱり、こいつが黒幕か。
なんか悪い薬でも飲まされて誘拐でもされちゃったのかな私。

「思い出せなくて当然ですとも。だってここは、、」

「ここは、、?」

「、、、3,5次元!パラレルワールドなのですから!!」


はぁ?
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