狂愛彼氏
「愛でたいから愛でるんだ」
それに、初めてとかは関係ない。
痛みはやがて―――快楽へと変わるのだから。
「………」
むぅ、と頬を膨らませる。
それって疾風の都合のいい解釈に聞こえるのは気のせい?
「遥」
口を尖らせた私の唇に啄むようにキスを繰り返す。
「いいだろ?」
名前を呼ばれてキスをされたら、断れるわけない。
拒否してもきっと疾風の事だから進めるだろうけど。
(嫌じゃないし………)
「………」
私は、疾風に答えを言わずその代わりに、疾風の首に抱きついた。
それが私の答えだよ。
疾風は、小さく笑って私の頬に一つキスをすると行為を再開した。
それからは、一度も止まることなく。
私は、疾風に食されたのだった。