狂愛彼氏
自然に繋がる指先と指先に私は、頬を緩めた。
「遥、今なんて………」
「知らない」
「…………」
(小さな、仕返し)
私は、心の中で舌を出した。
「――――じゃあ、放課後迎えに来る」
「うん」
離れていく手に私は、若干寂しさを感じた。
名残惜しく疾風の指を見つめながら私は、口を開いた。
「疾風は、今からどうするの」
「用事がある」
それを片付けてくる。
「そっか」
「あぁ、またな」
「ん」
私に背中を向けた疾風を見つめ、頃合いを見計らって私は、学校の中へ足を踏み出した。
高校と違って、先生に言われることは少ないから大学は便利だと思う。
「あれ?遥珍しいねー」
「まぁ、ね」
「寝坊?」
「そんなとこ」
ただ、クラスに入った途端に皆から質問責めにあうのだけど。
適当に返してから自分の席につく。