狂愛彼氏
「ね……お化け屋敷入らなきゃダメ?」
「は?」
「私、………無理」
胸の前で大きく×印を作って私は、ギブアップを示す。まだ始まってもいないけど。
「お化け屋敷嫌いなのか?」
「無理……」
激しく頷きながら私は、泣きたくなる。
そもそも、お化け屋敷なんて誰が作ったの?あんな得体の知れないものなんて、どうして他の人は喜んで入っていくのか理解できない。
とにかく、私には無理だ。
生理的に受け付けない。
「へぇ……嫌いなのか」
「だ、だからさ…」
止めよう?と言う前に、疾風は私の手を握った。離さないように恋人繋ぎをして。
「疾……風…?」
「ん?」
ニッコリとした笑みをむけられて、何故だか嫌な予感がした。