狂愛彼氏
「………携帯、マナーモードだった」
「で?」
「………眠たかったんだもの」
「だから?」
怖い。怖いけど、元はといえば疾風があんなことするからいけないんだ!
私は、開き直ることにした。
「疾風が悪いんだし」
「あ?」
「疾風が、昨日あんなことしたからだし………」
ポツリと呟いて疾風の様子を恐る恐る窺うと、疾風は驚いたようで軽く目を見開いていた。
「………お前、キスしたから眠れなかったのか?」
「………」
「ずっと俺の事考えて?」
先程までの不機嫌は何処へやら、疾風は嬉しそうに聞いてくる。
認めたくないけれど、事実だから、私は小さく、本当に小さく頷いた。