狂愛彼氏


「明らかなレイプ現場だった」

「っ……」

「俺達は、そういうのが大嫌いだった」


相手の奴等は他校のしかも俺達とは敵同士の連中だったからボコボコにした。
そんな奴等より、俺が気になったのは、囲まれていた女の方だった。


女が二人。
二人とも制服が違い、知り合い、でもなさそうだった。
偶々捕まってしまったんだろうと可哀想に思うが、ふと思う。


普通なら、レイプされるなら泣き叫び暴れて抵抗するものじゃないのか?


一人は、抵抗した後もあり、安心したような涙を流しているが、もう一人は、泣いてすらいなかった。


ボンヤリと地面に座り込んだままボコボコにされた奴等を見ていた。


その眼には、何も映っていなかった。


< 60 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop