狂愛彼氏
毎日、疾風は美味しい店を教えてもらったと連れていってくれるけれど、一体誰からの情報なのか気になるところだ。


「………疾風、その情報はどこから?」

「あ?あぁ、優だよ」

「優さん、か」


あの名前の通り優しそうな顔を思い出す。
うん、やっぱり甘いもの大好きそう。
優さんからの情報なら確かだと何故か確信を持つ。


もし、甘いもの大好きなら是非とも一度お茶をしてみたい。
勿論愛麗も一緒だけど。


などと考えていると、グイッと引っ張られて思考を中断された。
見ると、不機嫌そうな疾風が私の腕をつかんでいる。


「………優のことなんか、考えんなよ」

「え?」

「ちゃんと見ろ」


疾風は、パッと手を離すとまた歩き出す。
よく見ると、道路に飛び出しそうだった。
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