狂愛彼氏
大体、疾風が機嫌が悪くなり出したのは、優さんがケーキ屋さんを教えてくれたって所から。
優さんとは、話が合うかもな、なんて思ったけれど。
(………まさか、)
「思い付いたみたいだな」
体ごと、私に向き直っていた疾風。
私は、ゆっくりと口を開いた。
「………優さん、……?」
「わかったなら、もうするなよ」
多少軟化した態度。
私は、疾風の答えに驚いているばかりだ。
それは、まるで嫉妬じゃないか。
どうして、と心の中で問いかける。
『――――好きだ』
想いは伝えられた。しかしそれだけ。
私は答えていない。
だから、私達は付き合っていない。
どうして、嫉妬してくるのだろうか、不思議で仕方がなかった。