狂愛彼氏
そういえば、疾風が隣にいないのは初めてだった。
ここ1ヶ月余り、ずっと時間が合えば一緒にいた。
別に何かをするわけでもなく、私の好きなケーキを食べながらお茶して、他愛もない会話をする。
ただそれだけだったのに、
(隣にいないだけで何だか物足りない……?)
久しぶりの一人の朝、私は、学校に向かいながらボンヤリと思った。
耳にはイヤホンをして、大好きなアーティストの曲を聞く。
この行為も久しぶりだった。
(………変なの)
隣を見ても、いるはずの人はそこにはいない。
(別に、何とも思ってないのに、)
どうして、物足りなく感じるのか。
携帯を見れば、疾風からのメールが来ている。