狂愛彼氏
迎えには来てくれるみたいで、少し喜んでいる自分がいるのに驚く。
「遥ちゃん」
「真菜?」
おずおず近づいてきたのは、あの日以来話していなかった真菜だった。
「どうしたの」
「この前はごめんね!」
手を合わせて真菜が謝る。
「あ……」
「別にあんなこと言うつもりはなかったんだけど……」
言うつもりはなかったと言うことはそれが本心と言うことにはならないの?
そう思っても、直接言うことはしない。
それでゴタゴタになるなんて面倒だから。だから私は笑う。
「いいよ」
「ホント?」
「うん」
「やっぱり遥ちゃん大好き!」
ギュッと抱きついてくる真菜に、私はただされるままになっているだけだった。
大好き、が酷く安っぽく聞こえた。