私の恋した誘拐犯【完】
遠慮なんてしない。



今日は食べるって決めてるんだ。



「つか千織、そろそろ帰らなくて平気なのか?」



洋くんが心配するとでも言いたそうな目をするたくちゃんに、小さく首を振って見せた。



「私なんか心配しないよ、大丈夫大丈夫」



「絶対なんかあっただろ…」



ジトーっと疑いの目を向けられ、つい顔を逸らす。



「今はパンケーキが美味しいってこと以外に何もない!」



気を許せば今にでも涙が溢れそうになってしまうから。



お願い今は



今はみんなで笑っていたい。
< 250 / 530 >

この作品をシェア

pagetop