私の恋した誘拐犯【完】
「昨日ごめん。いきなり怒鳴ったりして」



視界の隅で洋くんが頭を下げる。



「俺がちーちゃんの立場でも気分悪いと思う。ほんとごめん」



モヤモヤとする心の中。



私が聞きたいのは謝罪の言葉ではなくて、理由なのに。



「…んで…」



小さく呟いた声。



「ん?」



洋くんは聞き返して。
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