私の恋した誘拐犯【完】
暗くなった夜道。



2人の足音だけが響く。



「でも好きなんだろ?」



「好きだけどさ」



好きでも叶わないことなんてたくさんある。



世界にどれだけの人が、そうやって涙を流してるのだろう。



私はそのうちの1人になっただけ。



それだけ。
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