私の恋した誘拐犯【完】
たくちゃんから会いたいという連絡を受け、近くのカフェへ。



いわゆるデートだ。



なるべくオシャレをしたしメイクもヘアも気をつけたつもり。



だけどいざ会うとなると緊張して、変な挨拶をしてしまう私にたくちゃんは鼻で笑った。



「ひ、ひどい」



「そうか?いつも通りなんだけどな」



「じゃあいつもがひどいってことで」



2人で笑い合いながら中に入ると、ハロウィンを終えた店内はクリスマスの装飾が既に輝いていた。
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