私の恋した誘拐犯【完】
自分を想ってくれてる人の話しを聞かないなんて、どうかしてる。



そういう怒りが自分の中でフツフツと沸いて、余計に腹が立って。



「分かってたんすね、千織の気持ち」



俺の問いにその人はただ沈黙で応えた。



ただの負け惜しみ、負け犬の遠吠えだったとしても



「どうしたらそんな……、そんな最低なことできんだよ…」



止まらなかった。



千織の気持ちを考えると腹が立って仕方ない。



こいつは千織の気持ちを知りながら無視をして、千織が一喜一憂するのを楽しんで。



俺が欲しかった気持ちがすぐ側にあるくせに、弄んで。
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