私の恋した誘拐犯【完】
「俺がちーちゃんの未来を…奪っていいはずがないんだよ」



分かってた。



「未来…」



誰よりも



俺なんかよりもずっと



この人は千織を想っている__



「だけど拓巳くんと付き合ったって聞いたときに思ったよ」



伏せていた目は俺を捉え、その意思を強く伝えるように。



「どうしようもないほどちーちゃんが好きなんだなって」



「…っ」
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