私の恋した誘拐犯【完】
「私もずっと…好きだったよ」



洋くんと一緒なら、何でもできる気がするの。



微笑む洋くんの目にうっすらと光るものが浮かんでいた。



それが涙だったのか、私の気のせいだったのか



ただ



今まで見たことのないような優しくて切ない、儚げな表情だったことだけは確かで。



私の頰に触れて、洋くんが顔を近づけた。
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