私の恋した誘拐犯【完】
バクバクとうるさい心臓と回る視界。



二つの唇が触れるその瞬間に



「え、ちーちゃん…!?」



私は意識を手放してしまった。



私らしいと言えば私らしいかもしれない。



洋くんは後にそう笑ってくれた。


____________



「ちーちゃん、行ってらっしゃいのキスは?」



「し、ししし、しないよ…!い、行ってらっしゃい!」



「はいはい。行ってきます」



年の差がどうとか、出会ったきっかけがどうとか、そんなの気にしてる方が馬鹿げてる。
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