きら★きら
「咲楽には、ここで待ってること伝言頼んできたから」
言いながら、川原はウェイトレスを呼んだ。
「コーヒー2つね」
ウェイトレスが下がると、川原は一つため息をついた。
「咲楽がうちの事務所に入ったの、星河くんが行方不明になってすぐの頃だったかなぁ。今よりずっと小さくってさ、声変わりもまだだったの。あいつも、おきまりのコース。姉貴に履歴書送られてってパターン。だから、ちっともやる気なくってさ。
でも、事故が起きたんだ。ジュニアの中に、咲楽のことすごく可愛がってる奴がいて、良くバイクの後ろとかに乗せてやってたんだ。で、そいつが咲楽を後ろにのっけてる時、バイクでこけて事故ったんだよ。咲楽はかすり傷程度のケガだったのに、そいつは足の腱切っちゃって。踊れなくなったって訳。そのとき、咲楽も一緒に事務所やめるって大騒ぎになったんだけど、そいつが説得してさ。咲楽はそいつのために、事務所に残って俺たちとグループデビューして、今も仕事続けてるわけ。
言いながら、川原はウェイトレスを呼んだ。
「コーヒー2つね」
ウェイトレスが下がると、川原は一つため息をついた。
「咲楽がうちの事務所に入ったの、星河くんが行方不明になってすぐの頃だったかなぁ。今よりずっと小さくってさ、声変わりもまだだったの。あいつも、おきまりのコース。姉貴に履歴書送られてってパターン。だから、ちっともやる気なくってさ。
でも、事故が起きたんだ。ジュニアの中に、咲楽のことすごく可愛がってる奴がいて、良くバイクの後ろとかに乗せてやってたんだ。で、そいつが咲楽を後ろにのっけてる時、バイクでこけて事故ったんだよ。咲楽はかすり傷程度のケガだったのに、そいつは足の腱切っちゃって。踊れなくなったって訳。そのとき、咲楽も一緒に事務所やめるって大騒ぎになったんだけど、そいつが説得してさ。咲楽はそいつのために、事務所に残って俺たちとグループデビューして、今も仕事続けてるわけ。