護衛の私と主人の君と
雪side



僕はただ、雫の後ろ姿を見る事しか出来なかった。



それは、昌や柚葉ちゃん、麗奈ちゃん達も同じだけど、僕はそれが悔しくて仕方なかった。



緊急時だとは自覚してる。



でも、置いていかれた事が悲しかった。



無力なのは自覚してる。



無力だから、雫が僕の護衛に就いた。



と、



秀『もしもし?もしもし雪君』



と、雫が置いていったスマホから聞こえる秀さんの声。



「あっ、はい」



秀『辛いだろうけど、我慢しておくれ』







「………はい」



秀「雫はな、おそらく雪君の脅威の東城を早く潰したいんじゃろう。そして、それと同時に

知り合いからの頼みで動いたんじゃと思う」



「はい」



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