護衛の私と主人の君と
秀「でものぅ、雪君には言いがたいが、護衛の理由となる東城が潰れ、相木がその気を失えば、

雫は組に、元の生活に戻る事になっている」



!?



「嫌です!」



と、僕に集まる視線。



でもどうでも良い。



「僕は今までのまま、生活を送りたいです」



秀「………良かった」



へ?



秀「護衛の理由があれば、雫は護衛を続けられる。その理由が、雫を納得させられれば」



「てことは」



秀「雪君と一緒に生活出来ると思うよ。今までにとはいかないけれど」



「えっ?今までとはいかないって」



秀「雫は異端派潰しをしてるし、情報収集も組では必要なんじゃ。だから、土日や周2日は、

組で生活してもらう事になるよ」



………それでも良い。



「うん、分かった」



秀「良かった良かった。………雪君、雫は組の事に君を巻き込ませたがらない。危険な目にあって欲しく

ないからね。でも、雫を見捨てないでおくれ」



「はい」



秀「じゃあね」

ツーツーツー



電話を切って、僕は静かに雫の帰りを待つ事にした。



雪side end
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