護衛の私と主人の君と
これを矛盾というのだろうけど、お姉ちゃんも雪君も大好きで、



けど、その大好きな2人が、私をどうとも思ってなくて。



なのに、その2人はお互いにお互いが好きで。



私の入る隙間なんて、ほんの少ししか無い。



でも、それでも私は、両方手に入れる。



異性として好きな雪君も、家族として、1人の人間として好きなお姉ちゃんも。



そう思いながら、私は目的地に着くまで、糸永と話していた。



他愛無くても、面白くて楽しい話を。



何だろう、スゴく落ち着くな。



糸永の側は。



糸永の匂いも、糸永の笑顔も、普通の顔も。



………。



結愛side end
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