護衛の私と主人の君と
柔らかいし、落ち着く匂い。



安心しきってだらしないけど、それでも、抗えないなー。



大好きな匂い。



離したくない、離れて欲しくない。



とう思って、私は優しくそれを抱き締める。



雪「雫、雫起きて」



ん?



んん。



目を開けると、そこには雪様の顔が。



そして、雪様の腕に抱き付く私。



…………やってしまった。



雪「あの、その」



ハッ!



私はバッと離れて、「スミマセンでした」と謝った。



あー、やってしまった。



安心するからって、落ち着くからって抱きついてしまった。



ん?



安心する?落ち着く?



いつからそんな風に思ってたっけ?


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