キッチン・シェア〜びっくりするほど気づいてくれない!〜
次の日。

寒川はいつものように出社した。

「おはようございます」

と、いつものように挨拶すると、一瞬空気が固まった。気まずいような、何か隠されているような、妙な雰囲気が漂う。

「……どうかしましたか?」

寒川が問うと、先輩社員がぎこちなく笑顔を作って答えた。

「あ、いや、何でも……今日も1日頑張ろう」

寒川は不思議に思ったが、気にしないことにして机に向かい、準備をした。



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