【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~
闇に棲むモノ
相変わらず、少し進んでは雑魚のよう妖魔や化け物たちに出くわし、道は全く進んでいないようだった。
それでも、コナーの空間を読む力で、なんとか長い長い森のような場所から抜け出した。


「気をつけて…この辺りは、サバドがあるようです」


そっと息を殺しながらそうオリヴァーが言う。


「サバド…?」

「魔女集会…つまりは、魔女達の巣窟でしょうね…きっと此処には…もっと大きな力も、ある…」



ビュォォォォ…



風が、くすんだ…そんな息苦しさを感じた。


喉の奥が熱い。

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