【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「そ、そんなに謝らないでよ!」
「でも…」
こんなに小さくなったセンセーを見たことがない。
「私なら大丈夫だから!
ね、センセー。それじゃあ明日からまた保健室来ていい?」
何とかセンセーから笑顔を取り戻したくて空元気に明るく声のトーンを上げる。
「…あぁ、もちろん」
少しだけセンセーらしさが戻る。
私のセンセーに対する気持ちも
センセーが私にキスをした理由も
その時は聞かなかった。