先生。あなたはバカですか?【番外編SS集】〜君は今ここにいる〜
「あったあった!ハイ!先生!」と言って満面の笑みで差し出されたのは、なにやら包装紙にくるまれた四角い……箱?
「なにコレ」
「ハッピーバレンタインです!」
バレンタインて……。
「あ!今、“まだ一週間近くあるんだけど……。こいつバカ?間違えてんじゃん”て思いました!?」
「思って……」
……なくもないけど。
「あー!やっぱりー!ちっちっ!先生甘いですよ!チョコよりも甘ーい!」
人差し指を立て、横に振る宮原はなぜか得意気だ。
「先生が当日、生徒達から馬鹿みたいにチョコを貰うことなんて、去年と一昨年で分かりきっています!今年こそ!そんな山ほどあるチョコの中に埋もれるわけにはいきませんっ!!てなわけで!今年は一週間も早くチョコを用意してみました!!」
「もうそれ、バレンタインでもなんでもないじゃん」
「は!!た…確かに!!!」
「ほんと宮原っておバカだよね」溜息をつきながらそう言うと、嬉しそうにニンマリする宮原。
貶されてるのに笑うなよ。マゾか。
じとっと見ていれば今度は……。
「受け取って…くれないんですか?」
……と子犬のような目に。