不器用な悪女3


「あはは、覚えてなくても無理ないよ。話したって言ってもほんの少しだしね。」




「...すみません。」




少し申し訳なくなって謝る。




「全然!謝ることなんて無いよ。俺たちが初めてあったのは学校の廊下。俺が紙で指切っちゃって血が出てたのそのままにして歩いてたら瑞姫が通りかかって呼び止めてきたんだ」



そんなことあった気がする。




「それでなにかと思ったらティッシュと絆創膏くれて、ちゃんと消毒してもらいに保健室行ってくださいねって言ってきたんだ。」




あぁ、、思い出した。指からダラダラ血を流している人に絆創膏をあげた覚えがある。



とても痛そうだったから。
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