不器用な悪女3
「それ覚えてます。すごい血出てましたよね。痛そうで見てられなかったんですよ」
「いや、血は出てたけどそこまで痛くはなかったよ。それよりも瑞姫が印象的すぎて怪我なんて忘れちゃったくらい」
なんだろう・・・。すごく、恥ずかしい。
どうしてこんなにいきなりグイグイ来るのだろうか。
「あの、聞いてもいいですか?」
「なんでも聞いて!」
キラキラ輝く笑顔を向けられて少し戸惑いながら気になることを聞く。
「どうして今打ち明けようと思ったんですか?今までいくらでもチャンスはあったはずですよね?それに言わないって選択肢だって」