また内緒の話




「すごーい!ネックレス?」



「そうだよ、裏見てみて?」




来那はネックレスの裏を見ると




「ゆーあーいんまいめもりえす?」


来那が答える



「違う!
You are in my memories」



俺は発音良く来那にドヤ顔を見せて言う




「どういう意味?」



「私の思い出の中にあなたがいるって意味だよ
俺からのメッセージね」




「………」



あ、あれ?すべった??





来那は下を向いて黙ってしまう




「ま、まあ!これが俺だと思って毎日付けてよ」



「…き」




「え?」




来那の小さな声が聞こえる



全然聞き取れなかった…




「なんて言った?」






「りつが大好きぃ」





来那は俺にぎゅっと抱きついてくる



来那の安心出来る体温が一気に俺を癒してくれた




「いつもありがとうって感謝の気持ちだよ
“You are in my memories”
覚えとけよ??」



「うん!絶対に忘れない!」



また来那は抱きしめる力を強くせる




こんな幸せな日々が





いつまでも続くなら





俺はもう他に何もいらないかもしれないな








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