また内緒の話
来那は目を閉じている
来那が寝てるベットの横に立つのは麻生先生
「来那ちゃん、一体どうしたの?」
突然のことに先生も驚いてるようだ
「……実は」
俺は全部説明した
「かなり昔のストレスが関係してるみたいだね」
麻生先生が深刻そうな顔を浮かべる
「でも、来那ちゃんの命に別状はないよ
だから律くんも安心してほしい」
麻生先生はいつもの笑顔で俺を和ませた
そしてしばらくすると
来那は目を覚ます
「……来那!」
俺は飛びつくように来那の元に駆け寄る
「………」
来那は目を薄めてぼーっとする
「来那?元気か?どこか悪いところある??」
「……ごめん」
来那は小さな声で謝る
「謝んなよ、ぜんぜ」「……誰?」
「………え?」
「………誰?」
来那は俺の顔を見て言った
時が止まったかのように長い沈黙が続く
「な、何言ってんだよ……
俺だよ…律だよ!」
俺は来那の肩を強く掴み必死に言った
嘘だろ…?
「……あっ、ごめん!
りつだよね?」
来那は慌てるように言う
………
よかった
ほんとによかった
俺は心の中で何度も繰り返し安心していた
俺を忘れたのかと思った…
「そうだよ、びっくりさせんなって」
「ごめん、頭が真っ白になってて…
ここはどこ?」
「病院だよ、来那の母親に会って倒れたんだ」
「…………え?」
来那は目を丸くさせる