また内緒の話
俺と来那は次の日も
その次の日も思い出を共有していた
昨日はあそこにいって、何をした
全部来那としか共有出来ないことだった
そして
俺と来那が付き合った公園に2人で行く
そしてふいに来那に聞かれる
「ねえりつ」
「ん?」
「私、記憶が1日しかない時にりつのこと知らない人だって思って色々迷惑かけたのに
なんでここまで良くしてくれるの?」
と、来那は真っ直ぐ俺を見て言う
あの日来那が言ってくれた言葉が俺を強くさせる
"絶対に忘れないよ"
来那はあの時の言葉通り
俺が抱きしめると覚えてくれていた
それだけで俺は幸せなんだ
一緒に居たいだけ
来那もそれを望んでくれていたよね?
だったら俺は
理由とか、言葉はいらない
一緒にいるって約束したから
「内緒だよ」
俺は来那に内緒にした
大好きな来那との思い出は
来那と一緒に大事にしていきたい
来那が覚えてなくても
俺は今でも来那の彼氏だから
辛い彼女を助けるのは当たり前だ
毎日辛いなら、毎日助けるよ
俺を探してくれてるならいつでもまた抱きしめるよ
記憶のないあなたのためなら